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【知恵の森】これがSatoyamaの答えだ!『いま里山が必要な理由』田中淳夫 (著)

2011-01-10 18:51


Mottainai
Tsunami
Karaokeなど
世界中を席巻する日本語の中に2010年Satoyamaが加えられた。
昨年、10月に「COP10」「国連地球いきのも会議」などで、生物多様性について多く議論された。その中で、環境省が自然共生の智慧と伝統を活かしつつ、現代に自然共生の社会を作る為に日本の里山を学ぼうと「SATOYAMAイニシアティブ」を打ち出した。

本書は今、世界が注目するSatoyamaについて、日本で唯一の森林ジャーナリストの著者が里山について指南してくれるSatoyamaを解き明かす一冊。

内容は、著者自身も生駒山に「森遊び研究所」を創設し、里山を体験したことに基づき非常に自然をリアルにとらえ里山の捉え方、規律を説きます。

特に里山の危機を説き、里山を取り巻く自然の起きてにふれ、私たちが里山に出来ることを教えてくれます。やはり、第一線で取材し、著者自身も里山で暮らすことで、思想や姿勢が根本から違うんだなと感じる一冊でした。

ただただ、里山というブームに流された内容ではなく、人があっての里山に気づかせてくれる。水が絶え間なく流れる様のよう今後もうつろう里山の姿を示してくれます。

日本人の心をひきつけてやまない里山。どこか懐かしく、やさしい気持ちにさせてくれる里山の空間の魅力をいつまでも引き継げるよう読んで損のない良書だと思います。