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【知恵の森】これであなたも桜博士! 『桜の雑学事典』 井筒 清次(著)

2011-02-20 09:58


桜には人を引き付ける美しい魔力があるのかもしれない。
本書は、桜をめぐる文学、歴史、伝承の秘密を解く鍵が満載。その他「桜の名所100選」をはじめ、日本全国の名所、一本桜を紹介。詳細な「桜の日本史年表」も収録した一冊です。

桜は日本人の精神風土を映し出す妖しい多面鏡とまで呼ばれるほどかかわりが深い。花の咲くのを待ちこがれ、そのさまを愛で、散るのを惜しむ。桜を愛するDNAは古代より日本人に受け継がれてきました。

桜を題材にした本もまた膨大ですが、本書は桜ファンのために、桜にまつわる植物学、文学、歴史、名所・名木ガイド、等々、多面的にその知識を整理し、桜のすべてを理解するための情報をひとまとめにした画期的な桜学入門書です。

著者は、早稲田大学政治経済学部卒。百科事典・歴史雑誌等の編集を経て、現在、歴史・宗教・食文化などをテーマにした執筆を中心に、出版プロデューサーとしても活動。主著に『童謡・唱歌の故郷を歩く』『日本宗教史年表』(以上、河出書房新社)、共著に『酔っぱらい大全』『暦ことば辞典』『江戸・東京事件を歩く』『テレビ「水戸黄門」のすべて』などがある井筒清次氏。

日本の桜の8割はソメイヨシノがしめ、そのすべての遺伝子的に完全に同一など。日本の歴史とともに桜がどのような役割をしてきたかが手軽につかめる内容です。

いつの時代も桜は残酷なほど美しく咲く花。その美しさの裏側に迫った一冊です。花の咲く前に読んでおくと、美しさ、雅さがさらに増すかもしれません。