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【知恵の森】原発推進派の無責任な言動を記録した『福島原発人災記―安全神話を騙った人々』川村湊(著)

2011-06-04 08:05


原発推進派の発言(本書より)
「一体どうなるかわたしにもわからない。解決策があるなら教えてほしいぐらい」
――元原子力学会会長(福島原発震災害について)

「『基準地震動を超えるような地震は現実には起きないから原子炉は安全』という説明は安易すぎた」
――元原子力安全委員会委員長(原発耐震安全性について)

「一般の人々に対しプルトニウムはラジウムとは比べものにならないほど危ないという印象をあたえてしまっているのは残念なことである」
――日本原子力研究開発機構理事長(就任挨拶)


本書は震災後、15日間で原子力専門家・東電・政府・関係機関の過去から今の発言の資料を調べに調べ尽くし、福島の原発事故が「人災」であることをあぶり出した力作である。

短期間での執筆の為か粗さが目立ち感情がむき出しの部分も多々ある。しかし、広範囲で膨大な原子力に関する団体の数に驚き、一度その座に着いたら永久エネルギーのように繰り返される天下りの凄さを思い知らされる。

基準があるから安全なのか?!私たちはこんなものに安全を託していたのかと思うと、嘆いても嘆ききれない。