花の御寺（みてら」）として有名な長谷寺の寒牡丹が見ごろです。


牡丹は本来の開花時期は春ですが、寒牡丹（冬牡丹）とは春につく蕾を摘み取って、夏の終わりに葉をむしります。
冬は筵で霜囲いを施して暖かくして人工的に花を咲かせます。

『百花の王』と言われる牡丹は樹勢が弱く、繁殖力が悪く、生産性が低いのですが、
正月用の飾りとして古来から盛んに栽培されていました。でも近年、雰囲気が似ているということで葉ボタンにその地位を奪われました。

さらに一時期合理化の波に勝てず、手間がかかりすぎることで壊滅状態まで追い込まれましたが、
最近は冬の風物詩として人気とり戻しつつあります。

まさに枯れ木の山に花を咲かせてくれる寒牡丹（冬牡丹）。きりっとしまった冷たい空気の中に鮮やかな暖かみを与えてくれます。
２月ごろまで見頃です。ぜひお楽しみください。

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