シブイ本です。本気の石燈籠の解説書です。

灯篭はみなさんご存知だと思います。でも身近になるかといえば最近は少なくなってきました。
昔は庭につきものの石燈籠でしたがそれも時代の流れかもしれません。

しかし、本書では石燈籠の歴史、魅力、観賞の楽しみを教えてくれます。
石の持つひんやりとした温度感、柔らかで凛とした緊張感、意外な程のそのモダニズム･･･

本来の明かりとし手の役割や茶室とともに歩んできた灯篭の役目は終わったかもしれません。
でも灯篭の持つ美しさはもっと見直されていいと思います。

写真も美しく非常に丁寧に灯篭についてまとめられた良書です。

幸いにも本書に登場するような侘び寂の灯篭はまだ手に入ります。

もし、興味のある方は手にとってみるのをおすすめします。