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本書は、イワクラ(磐座)に魅了され続けてきた著者が何年にもわたって訪ね歩き遺跡群の磐座にまつわる神々の背景に迫る。文献と現地取材で調べ、詳細をまとめあげた意欲書。日本人の心の奥底に沈澱している原初の神を見せてくれる。
著者は、中央大学経済学部卒業。2000年、ベネッセコーポレーション取締役退任。以後、八ヶ岳南麓(大泉町)に移り住む。現在は財団法人福武学術文化振興財団の評議員。
内容は、幼少のころから長浜最古の寺にある「護摩岩」にふれ、巨石に魅了された思いを元に日本全国を巡った中から23カ所を紹介。理解しがたい自然、災害をもたらす自然の脅威を理解し、私たちの祖先は何を祀り、何を讃えたのかを探る。
例えば、春が来れば芽吹き、秋になればみのりがやってくる自然の営みに神の息吹を感じ、畏敬の念と共に感謝をささげた。自然の中に宿り、漂っていた「なにか」がやがて神となって表現されたという。
この本を読めば、何千年、何万年も前から私たちの祖先が敬い、祭ってきた神々の気配が見えてくる。
【知恵の森】日本人の心の奥底が見える『神々の気這(けは)い―磐座聖地巡拝』池田清隆(著)
2010-05-10 07:13