新着ニュース （詳細）

「もうすこし匂わすようなデザインはできないのか？」
若かりし頃、偉大な先輩デザイナーから頂いた一言です。

デザインとは？
使いやすく、わかりやすく、便利にすることかもしれません。しかし、デザインを突き詰めていくと抽象的に。目的に対してそれを露骨に表現すると下品になってしまします。えてして、意図する雰囲気を醸し出す、感じさせるデザインが求められます。

今日の一冊は、工業デザイナーでau/KDDIの携帯電話「INFOBAR」や無印良品の「壁掛式CDプレーヤー」(ニューヨーク近代美術館永久収蔵品)、家電・雑貨の新ブランド「±0」などを手掛ける。
現在、武蔵野美術大学教授、多摩美術大学客員教授、東京大学大学院学際理数情報学特別講師。
過去のデザイン賞は米国IDEA金賞、ドイツif賞金賞、英国D&AD金賞、毎日デザイン賞、織部賞などを含み50賞を超える深澤直人氏のデザインの書です。

ひとり言のような形式で語りかけ、デザインの思いを語り、輪郭を作り上げていきます。文章もそうですが、デザイナーだけに、写真、装丁も非常に参考になります。

著者曰く「デザインはすべての生き方に通ずる」
方法論の本ではないので、決して明確な答えはありませんが、輪郭を見出だし周りの空気を描けば、何が必要か気づかせてくれる。デザインのエッセンスが満載のい一冊です。

デザインに興味がある方は、ぜひ触れて、感じてみてください。