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【知恵の森】究極の可視化『![新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~』冨田 伊織 (著)

2010-12-23 08:20


近頃ニュースで、取り調べの可視化などが取り上げられたりと耳にする『可視化』もっと身近な所では、自分の体重の移行ををグラフ表示したりします。
『可視化』とは人間が直接「見る」ことのできない現象・事象・関係性を「見る」ことのできるもの(画像・グラフ・図・表など)にすることを指します。
流行語大賞には選ばれませんでしたちょっとしたプチブームの兆しが^^;

さて今日の一冊は、骨が染められ筋肉が透明になった生物の透明標本写真集。
たんぱく質を酵素により透明にし、硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色をするという手法で骨格研究に用いられ、普段目にすることのできない世界へいざないます。

なにより、驚かされるのは透明になった生物の美しさ。まるで鉱物によって形作られたかのような姿を見せてくれます。

また、美しさもさることながら、カエルを飲み込んだヤマカガシの標本も掲載されています。
通常では、絶対に目にすることのできないその姿は、可視化することで生命の命について深く語りかけてくれます。

本書は、自然界の造詣の奥ゆかしさを見せてくれるだけでなく、生命の不思議、敬意を見せてくれます。ぜひ、読んで損のない一冊です。