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【知恵の森】あなたは知っていますか?『花はどこから―花・花びん・水をめぐる3つのものがたり』一澤ひらり (著) 大西暢夫

2011-01-21 09:23


今日は誕生日。
花屋さんで花を買って、テーブルに花を飾る。

こんな日常の一コマに誰も疑問はもちません。
本書は、今目の前にあるものたちはいったいどこからどのようにしてやってきているのかをドキュメントとして伝えてくれる一冊です。

著者は、2003年『おばあちゃんは木になった』で第8回日本絵本賞を受賞した大西暢夫氏と環境問題に関心が深く、日本が世界におよぼしている環境破壊をテーマに取り上げ続ける一澤ひらり氏。

花屋さんを舞台に花屋さんのむこうに、花き市場があり、花がせりにかけられている。その先に生産農家の人たちが、毎朝花を収穫している。さらにガラスの花びんが、吹きガラスの工場で“熱の固まり”から作られていることを知らせてくれます。

特に小学低学年から中学年の子どもたちの素朴な疑問。目の前にある“もの”はどこからどうやって、どういう人たちの手をへてここに届いているのかを、徹底的に追及し、子供たちにやさしく伝えてくれます。

2年間徹底的に現場を歩きまわり取材したとのことで、社会というものが網の目のようにできているということがよくわかります。

大人が読んでも楽しく、子供たちにぜひ読ませてあげたい一冊です。