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『雑草と言う名の植物はない』
これは昭和天皇の有名なお言葉です。

何気なく、道ばたに目を移せば、アスファルトに覆われた道路から小さく顔を出しているかわいらしい花。その花のの名前はご存知ですか？

本書は、日本のどこにでもあるなんでもない道路の片隅にひっそりと咲く草を誰よりも愛し、誰よりも多くを語る一冊です。味わい深い写真とそれに添えられた文章の清々しさが柔軟な感覚が読んでいて心地良さを与えてくれます。

他にも『はなのほん』や『草かざり』、小冊子「さんぽのほんシリーズ」でもおなじみの著者だけに、ウタンンポポ、フキ、ヘビイチゴなど、身近な草への想いを、長年の観察や研究から知った、暮らしに役立つこと、草を通して知った体験談などを交え、綴っています。

忙しい毎日で、植物への感心が薄くなっている方は必読書です。まずは、身近なところから始めてください。新しい発見が詰まっています。