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私は結構好きなんですが、いつも賛否両論を巻き起こす武田邦彦氏の最新刊。

最近は、特にバラエティー色が強いですが、工学博士で専攻は資源材料工学。旭化成工業ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て、中部大学総合工学研究所教授。名古屋市経営アドバイザー。内閣府原子力委員会および安全委員会の専門委員を務められた専門家です。

本書は、原発は止めるべきか。電力は足りるのか。ギモンに答えるエネルギー原論。内容は、すべてウソです！ 電気が足りないから原発？浜岡原発だけが危ない？高レベル放射性廃棄物は危険？福島原発は石棺に？パチンコはムダづかい？火力発電で温暖化？石油がすぐになくなる？太陽電池は省エネ？自然エネルギーはエコ？などなど、武田節全開で飛ばしてくれます。

特に2003年に原子力学会誌に論文を提出（P.32）、ウラン濃縮研究所時代にフセイン大統領から招待のオファー（P.76）、第５章　忘れられた地震予知の罪（P.162～）など武田先生ならではのお話があり大変興味深いです。

武田先生の日本社会についても目線も独特で面白い。今後、日本が自然エネルギー、科学立国を目指すのであれば、貴重な意見、提言になるかもしれない一冊です。