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さみしさは誰もが持っている。
心が満たされず、物足りない気持ちを持ち、孤独感にさいなまれる。
本書は、そのさみしさとどのように付き合うか、克服するかを追求する。

内容は、僧侶でベストセラー『考えない練習』の小池龍之介と人気評論家宮崎哲弥が語り合う対談方式。おかげで、難しい仏教の教えも解り易く解説されています。

特に宮崎氏が分析する現代はネット社会によりサービスが向上したが、家族やコミュニティーが空洞化し、人々の孤独、さみしさが際立つと説く。小池氏は世の中をそのさみしさを食い物にすると。
この対談部分だけでも必見です。
これからの世の中の流れを見通して、その対処方法のヒントが詰まっています。

また、仏教ベースの哲学的宗教的、心理学的な根源問題にふれますが、恋愛の話など身近な問題にも触れ、読み応え十分です。

なにより、たいへん難しい内容にも関わらず、このお二人の対談に引き込まれます。難しい本はちょっという方にも読んで頂ける良書です。
ぜひ、一度手にとってみてください。