新着ニュース (詳細)

造園 大阪 >> 新着ニュース(一覧)

【知恵の森】事実を知れば未来はきっと変えられる『この国で起きている本当のこと』辛坊治郎 (著)

2012-04-23 07:03


これは鋭い。
本書は、テレビでおなじみ 人気キャスターの辛坊治郎氏が『週刊朝日』でのコラム『甘辛ジャーナル』をまとめた一冊。週刊朝日に掲載後、明らかになった情報があれば加筆されているため実にタイムリーな話題が多い。

原発、TPP、年金、消費税、大阪維新の会とこの1年間の出来事がまとめられ、原発問題も現地取材の経験も踏まえ、テレビでは言えない内容の解決論を展開する。

年金問題に至っては著者の長年のライフワークでもあり、テレビでよく繰り広げられる薄っぺらい議論ではなくかなり奥深くまで突っ込んだ話がされている。
特に図解を踏まえ2060年には老人1人当たり、現役世代1.3人支える解説は必見。
テレビでは感情的に『こりゃ大変だ』程度で済まされるが、本書ではこの『1.3人』の内訳は男女であり、女性のすべてが男性並みに稼ぐことが前提とされていることを知らしてくれる。
現実的に考えて、2060年までにこの年金システムが持たないことは明白だ。

ちょっと話題は脱線するが、昨今の女性の社会進出がこの年金システムを支えるために仕組まれたものだとしたら。。。よく役人のことをダメ、アホ呼ばわりするがやはり相当綿密で緻密な役人が存在するのかもしれない。くわばらくわばら。。。


『人は知らないものは作れない』が私の持論だが、本書はテレビでは決して知りえない内容まで踏み込んだ大変、興味深い一冊です。

これからの未来のための解決策をこの本は教えてくれるかもしれません。